2012年5月30日
岡山県知事
石井正弘 様
日本共産党岡山県議団
団長 森脇 久紀
米軍機の低空飛行中止を強く求める申し入れ
中国山地での米軍機の低空飛行訓練がこの数年急増しています。
岡山県では、「ブラウンルート」に近い津山市で昨年3月、米軍機の衝撃波で民家の土蔵が壊れる事件が引き起こされました。広島県では、三次市北部で12月、作木小学校の真上を、米軍機2機が爆音をとどろかせ、昼休みで多くの子どもがいた校庭は「多大な恐怖」に包まれ、悲鳴を上げる子や泣きだす子もいたと報告されています。
「エリア567」下にある島根県浜田市では、昨年122件の目撃情報や苦情が寄せられ、なかでも9月末の白昼、佐野小学校上空を低空飛行し、給食準備中の子どもたちは「恐怖におののき」、「恐ろしさのあまり、床に伏した子」もいた、「大人も恐れるような轟音で、職員室での会話もできないほど」だったと報告されています。
いずれの飛行も、人口密集地や学校、病院には「考慮を払う」としている日米政府の合意(1999年)に違反しているのは明らかです。住民の平穏な暮らしを脅かす米軍機の低空飛行訓練はただちに中止させることが必要です。特に、厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊が岩国への移転準備をすすめており、このままでは騒音や事故の危険性がますます高まります。
以上の点から、以下要請するものです。
記
1.中国地方知事会が一致して米軍機の低空飛行中止を強く求める行動に踏み
出すよう積極的な役割を果たすこと
2.県下自治体での目撃情報とともに他県の情報も収集し、連帯して抗議の意
思表示・行動を強めること
3.津山市での土蔵崩壊の賠償について、被害者の立場で支援すること
以上