2012年2月9日

岡山県知事

 石井 正弘 様

日本共産党岡山県議会議員団

                           団長 森脇 久紀

 

米軍機低空飛行等に関する申し入れ

 

昨年3月の津山市での米軍機低空飛行について、中国四国防衛局は先般、津山市上田邑・井口さん方の土蔵の崩壊の原因は、「米軍機2機が飛行したことと関係がないとは言えない」として、業務上の事故による損害賠償請求に応じることを表明しました。防衛局は、米軍機の飛行を相変わらず「通常の定めに従って飛行」という認識をとっていますが、「米軍機の飛行以外に原因がみつからない」とし、賠償請求に応じる意向を示したことは一歩前進と言えます。

この件について、6日の来年度予算に向けた党折衝の際、貴職の現地調査、中国四国防衛局と防衛省への要請など、被害を受けた井口さんや周辺住民の安全と平穏な生活を守る立場で行動いただき、感謝していることを述べさせていただきました。

今後この件については、井口さん側から損害賠償をおこない、防衛局が米軍側と協議し賠償額が決定されることとなります。引き続き県民の安全の立場で国や米軍に強く意見を述べていただきたく重ねてお願いいたします。

また昨日、日米両政府が公表した「米軍再編見直し」は、これまでの計画の破綻を示したものですが、あくまで辺野古への新基地建設計画に固執し、普天間基地の継続使用、固定化も「やむなし」とするなど、許し難い内容です。一昨日は海兵隊の一部を岩国基地(山口県)へ移転する案も飛び出しました。

このような状況もふまえ、今回、以下の点について申し入れます。

 

 

 1、井口さんの損害賠償請求が全面的に認められるよう後押しすること。

 2、津山市による学校等の調査で、今回の飛行は「日米合意」に違反する飛行であったことは明らかです。この点を引き続き追及するとともに、住民の安全を脅かす低空飛行の中止を、日本政府や米政府に対しさらに強く求めること。

 3、米軍再編の原点は「世界一危険」と言われる普天間基地の閉鎖・返還であり、破綻した「再編計画」を撤回し、新基地建設の中止、普天間基地の無条件閉鎖・返還を求めること。

 4、これまでの米軍基地再編により岩国基地からの低空飛行が激しさを増しています。米海兵隊の岩国基地への移転に反対すること。

以上